2023.11.28
【終了しました】2023年12月1日(金)~2023年12月14日(木)開館19周年記念 BOMシリーズ Vol.16
シネマテークたかさき
2023年12月4日シネマテークたかさきは開館19周年を迎えます。
開館を記念して、初代総支配人・茂木正男が特集したかった監督の特集上映、称して「BOM」=Best of MogiMasaoシリーズを開催いたします。
本年は、ロシア映画界を代表するアレクサンドル・ソクーロフ監督の新作『独裁者たちのとき』、長・中・短編 計16作品を35mmフィルム上映(※一部デジタル上映)いたします。ソ連時代の全作品は本国では公開禁止でした。映像と音、音楽、役者が一体となり、一幅の絵画を描くように構成される作風が特徴です。
※『独裁者たちのとき』、『太陽 デジタルリマスター版』DCP上映、『マリア』DVD上映《特別料金》
当日一般1,400円、学生1,200円、シニア1,100円、高校生以下800円、しょうがい者割引1,000円、会員1,100円 ※各種ご招待券ご利用いただけます。
上映作品
『独裁者たちのとき』 『ヒトラーのためのソナタ』 『ペテルブルク・エレジー』 『孤独な声』 『セカンド・サークル』 『ストーン~クリミアの亡霊』 『静かなる一頁』 『マザー、サン』 『モレク神』 『太陽 デジタル・リマスター版』 『マリア』 『日々はしづかに発酵し…』 『ファザー、サン』 『牡牛座~レーニンの肖像』 『チェチェンへ アレクサンドラの旅』「映画のある風景」2022 著:志尾睦子 発行:SDI総研より一部抜粋
ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ。この世界的映画監督も実は高崎を訪れた事がある。 1995年第9回の映画祭で、特集という訳でもなく洋画セレクションの1本としてプログラムされたソクーロフの処女作『マリア』の上映のために来日し、約一週間を高崎で過ごしたという。当時ソクーロフ監督は44歳。20代からその才能を発揮して来たものの、激動のソビエト、映画は検閲にかかり公開禁止処分を受けた。そのためにソクーロフの作品が世に出回り始めたのはペレストロイカ以後の事だった。 瞬く間に世界にその名を知らしめる存在となった訳だが、世界に発信し始めた頃にいち早くその作家性に注目し、高崎まで呼んでしまった茂木正男前代表たちの心意気は、やはり並大抵のものではないなと思える。世界に誇る偉大な映画作家は、それ以降もコンスタントに映画製作を続け、今や世界的な巨匠だ。 当時、ソクーロフ監督が高崎滞在中にリクエストしたのが、「旧軍人に会いたい」「建築現場が観たい」「盆栽の事を知りたい」「神社と大木がみたい」だったそうで、前代表らは市内はもちろんの事、沼田や赤城まで車をとばし県内あちこちを案内して回ったという。のちにソクーロフ監督は昭和天皇に焦点をあてた『太陽』を2005年に発表したが、この作品を観て、前代表は群馬で過ごしたあの一週間がすでに『太陽』の準備期間だったと気がついたという。上映作品・上映時間など詳しくはこちら
シネマテークたかさき 〒370-0831 高崎市あら町202番地 TEL:027-325-1744