2023.9.11

【終了しました】2023年9月23日(土・祝日)「高崎で生まれた映画たち」上映会 全国コミュニティシネマ会議 2023 in 高崎 高崎電気館

たかさきコミュニティシネマ
全国コミュニティシネマ会議2023 in 高崎 開催記念上映会  「高崎で生まれた映画たち」      
     

「映画のまち・高崎」は、映画祭や映画館のある地であると同時に、映画制作も活発に行われてきた歴史があり、映画が生まれる地でもあります。今回の上映会では、高崎の地で生まれた作品の中から、その制作の成り立ちにおいても特徴的な作品をご紹介いたします。

   
【日時】 2023年9月23日(土・祝日)
 
【場所】 高崎電気館 (〒370-0815 高崎市柳川町31番地)

  TEL:027-395-0483

 
【料金】   1プログラム:一般1,000円/高校生以下500円
 2プログラム以上の場合:一般2,000円/高校生以下1,000円
当日券のみ窓口(高崎電気館)で販売。
               コミュニティシネマセンター[団体]会員は、1団体1名は無料となります。
       

高崎の映画その1   第16回国民文化祭・ぐんま2001        「映画ブラボー!映像の時代」企画作品

     
 

国民文化祭は、地域の文化資源等の特色を生かした文化の祭典として、昭和61 (1986)年から、文化庁、開催都道府県、開催市町村及び文化団体等の共催により開催されている。群馬県が開催地になった2001年において、高崎市は高崎映画祭と共に映画・映像部門を担当し、「映画ブラボー! 映像の時代」を企画した。これにより生まれたのがこの3作品の短編である。映画美学校と高崎映画祭が半分ずつその製作費を担い、当時日本映画界を牽引する中心力として注目されていた、黒沢清監督、青山真治監督、阪本順治監督に制作を依頼。テーマは自由。映画の上映権は監督本人が持つという、当時は珍しく画期的な企画であった。この特別な意味と意義を強く持つ3作品が同時に上映されるのは実に22年ぶりとなる。

                                                                                                                             

14:00~15:24

『2001  映画と旅』(15分/監督:黒沢清)

『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』(51分/監督:青山真治)   

『新世界』(18分/監督:阪本順治)

 

●上映終了後、阪本順治監督によるトーク

阪本順治監督プロフィール

                     ©2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS      
             
       

1958年10月1日生まれ、大阪府出身。大学在学中より石井聰亙(現:岳龍)監督、井筒和幸監督などの現場にスタッフとして参加。89年、赤井英和主演『どついたるねん』で監督デビュー。多くの映画賞を受賞する。藤山直美を主演に迎えた『顔』(00)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞、キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位など主要映画賞を総なめにした。以降もハードボイルドな群像劇から歴史もの、喜劇、SFまで幅広いジャンルで活躍。 その他の主な作品に『傷だらけの天使』(97)、『新・仁義なき戦い。』(00)、『KT』(02)、『亡国のイージス』 (05)『魂萌え!』(07)、『闇の子供たち』(08)、『座頭市THE LAST』(10)、『大鹿村騒動記』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『人類資金』(13)、『団地』(16)、『エルネスト』(17)、『半世界』(19)、『一度も撃ってません』(20)、 『弟とアンドロイドと僕』(22)、『せかいのおきく』(23)などがある。

                 

高崎の映画その2  高崎フィルム・コミッション初期協力作品         シネマテークたかさき オープニング作品

     
   

小津安二郎監督生誕100周年記念として企画された映画で、侯孝賢監督による『東京物語』へのオマージュがこめられた。高崎映画祭創設者の故・茂木正男と侯監督の交流から、撮影地が高崎市となり、発足したばかりの高崎フィルム・コミッション(当時は高崎市観光課内に設置)が、全面的に撮影に協力した。主人公の実家は、茂木の自宅がロケ地となり、本人も出演している。2003年に撮影され、2004年9月に全国ロードショー、12月4日に開館したシネマテークたかさきのこけら落とし作品となった。「地域に根ざした映画館」において、これ以上ないオープニング作品であった。

                                                                                                                                                                           
16:20~18:03

『珈琲時光』 2004年 103分 監督:侯孝賢 出演:一青窈/浅野忠信  

©2003松竹株式会社/朝日新聞社/住友商事/衛星劇場/IMAGICA
   

フリーライターの陽子は、1930~40年代に日本で活躍した台湾出身の作曲家・江文也について調べている。彼女が頼りにしているのは、神保町の古書店主・肇で、取材にも付き合ってくれていた。お盆になり、陽子は高崎へと帰省し、そこで両親に自分が妊娠していることを告げる。父親の名を言わずシングルマザーとして育てると語る陽子を両親は心配するが、陽子の決意は揺るがない。家族の絆と、愛する人への想いを、静かに優しく描く一作。

    ●35ミリフィルムでの上映!

この上映会は、フィルムでの上映環境を確保するための「Fシネマ・プロジェクト」の一環として実施します。

   
     

高崎の映画その3  高崎フィルム・コミッション はじめての海外合作作品

高崎フィルム・コミッション(FC)は高崎市観光課での業務を経て、2014年たかさきコミュニティシネマに業務移管された。制作から上映までを一つの窓口で請け負うことは法人設立時の目標でもあり、行政の理解と連携により、それが実現したのである。また、2016年から高崎市がシンガポール に向けておこなっていた産業・農産物のPR事業は、「映画のまち・高崎」の側面を伝えることにも繋がり、日本とシンガポールの友好50周年記念映画を企画していた橘プロデューサーの目に留まる。そして、高崎市全面協力のもと、エリック・クー監督作品『家族のレシピ』が高崎で撮影された。本作出演のジネット・アウさんは2018年から高崎PR大使として活動、エリック・クー監督も自身のプロデュース作品を高崎に誘致するなど、互いの協力体制は今現在も続いている。

                                                                                                                               
18:30~19:59

『家族のレシピ』 2017年 89分 シンガポール=フランス=日本 監督:エリック・クー 

出演:斎藤 工/松田聖子/伊原剛志/別所哲也/マーク・リー/ジネット・アウ

ビートリス・チャン

(C)Wild Orange Artists/Zhao Wei Films/Comme des Cinemas/Version Originale

    高崎でラーメン屋を営む真人は、急逝した父の遺品の中から、一冊の古いノートを見つけた。それは、真人が10歳の時に亡くしたシンガポール人の母が書いたものだった。両親が歩んできた道を辿ろうと、真人はシンガポールへと向かうが、そこで知ったのは両親と祖母の確執だった。バラバラになった家族の絆を取り戻すため、真人は母の遺したレシピを頼りに新しい料理を作ろうと考える。